てくてく とことこ

15/12/18にアメブロから引っ越してきました。書評・時事ネタ(政治・社会問題)で書いていく予定です。左でも右でもなくド真ん中を行く極中主義者です。基本長いので長文が無理な方はお気をつけを

又吉直樹の芥川賞と出版業界

火花/文藝春秋

 芸人の又吉直樹さんが芥川賞を受賞したとか。正直、芸人が書いた処女作でいきなり芥川賞…?と感じましたが、今の出版業界状況なら、出版不況で業界が困っている昨今なら十分有り得る話でしょうね。話題を振りまいて、これまで本を読まなかった人達を食いつかせる。新規参入者を増やしてくれるなら、確かに業界への貢献は計り知れないですからね。

 正直、古舘さんの「本屋大賞芥川賞の違いがわからない」という意見よりですね、己は。当然、読まないでああだこうだ言うのもアレなんで、読んでみようかなと思うのですけど、本屋にないんですよね。100万部突破したと言いますし、人気なんでしょうねぇ。

 どうしても読みたくて本屋巡ったわけではないので印象ですが、近所の2~3件の本屋にはありませんでした。

 どっかの文学者・教授だったかな?その人は、中の下のくらいの作品で評価するに値しない!みたいな厳しいコメントを出していましたね。アマゾンのレビューみても、面白い!というのとつまらん!の互角みたいですね。文体が急に古臭くなるのだとか、その独特さが気に入るかいらないかで分かれそうですね。

 レビューにあったんですけど、「面白い・つまらないって言うけど、じゃあ毎年芥川賞候補作全部読んで言ってんの?私は読みました」ってのがありました。同感ですね、これまでの芥川賞をそこそこ網羅して、文学作品について持論を展開できるような人じゃないと、いけないですよね。

 まあ、新規参入者を増やしてくれるということで評価されるような時代になった、文学というものが大きくその役割を変えてきたという象徴的な作品になるのではないでしょうか?


 んで、こんなちょいネタ書くことの程ではなかったんですが、わざわざ書いたのはプラスおまけで例の『絶歌』が近所の本屋においてあったんですよね…。これまでは置いてなかったので、やっぱりなぁ~と思ってなんとも思わずにいられたのですが、とうとう遭遇してしまいましてね…。

 嫌な気分になりましたねぇ。なんで置くんですかねぇ。もう、ちょっと近所の本屋では本を買いたくないですね…。勝新太郎バリに(昔小堺一機さんが真似していたやつしかみたことないんですが)、「何だお前、この刺し身は。お前の店はこういう物を客に出してるのか?」とドクドクのだみ声でキレてやりたい気分でしたよ。

 後ろのページをチェックして確認しましたが、二刷でしたね。重刷したのから置くようになったんでしょうかねぇ?なんでいきなり置くようになったのか…。

 背に腹は代えられないといいますか、出版業界も苦しいんでしょうね。そういうものを売らないといけない時代何でしょうねぇ…。衣食足りて礼節を知る。衣食が足りない今の状態では、出版業界に良識を求めることも難しいのでしょう。

 そういう意味で、まあ業界を象徴する話しなんだろうな~と感じたので駄文を書いておきました。